食べてしまいやすいもの

異物カテゴリ:
傷つけ・詰まる異物
危険度:
よほど大きなものでなければC

ボタン

ボタンの特徴・誤飲時のリスク

ボタンを飲み込んでしまったという異物誤飲症例は珍しくありません。飲み込んだ。またはその疑いがある場合はすぐに動物病院でX線検査を受けましょう。ボタンの材質や胃腸の状態によってX線写真に写らない可能性はゼロではありませんが、多くの場合は写ります。それによりボタンがどこにあって、どんな状態か確認することが可能です。

しかし実際には超小型犬が巨大なボタンを飲んでしまうような特殊な状況でなければ、形状が丸いため腸の途中で詰まってしまう可能性は低く、便と一緒に自然排泄される可能性が高いです。

だからボタンは飲み込んでも安全です!と言えるかというと実はそうではありません。噛み砕いて誤飲した場合は破片の一部が鋭利になっている可能性があり、腸の粘膜を傷つけるリスクが生じます。

しかし最も危険なのはそこではなく、ボタン自体でもありません。ボタンは本来服飾品などに縫い付けられているものです。したがってボタンと一緒に縫い付ける糸や縫い付けられた布きれも誤飲している可能性を常に頭に入れるべきであり、そこを見過ごすと命に係わる症状にも繋がりかねません。

X線検査でボタン自体が写真に写ってもそれに付随する糸や布は写っていない可能性があります。X線写真では1㎝の小さなボタンしか写っていなかったが、摘出してみたら20㎝の布きれ、50㎝の糸と一緒だった等のケースは珍しくありません。
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布や糸が付いていない小さなボタン単品だけを飲み込んだ瞬間をこの眼で確認した!という確信が無ければ油断せずに動物病院を受診しましょう。その際、同じボタンがあれば必ず持参しましょう。

ボタン誤飲時の主な処置

X線検査で胃の中にあることが確認できれば吐かせる処置が有効ですが、大きさが小さければそのまま自然に排泄されるのを待つことが出来る場合もあります。

そのあたりの判断は経験豊富な獣医師に相談しましょう。

 

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